日本で生理用品と言えばナプキンを使用するのが主流です。学校教育や母親からの生理が始まった時に勧められるものも通常はナプキンの使用ではないでしょうか？

私は海外で１０年程暮らしていましたが、海外の女性はナプキンよりもタンポンを使用する女性の方が多い印象です。

月経カップとは海外では使用している女性も多く、１９５０年頃から普及し始めたようです。医療用のシリコンや樹脂でできている柔らかいカップ状のもので、膣内に挿入して経血を溜め、一定時間をおいて捨て、繰り返し使用できます。一度購入すれば約１０年程使用することができるので経済的です。ナプキンやタンポンと比較して、長時間使用できたり、運動の制約から解放されたり、生理期間を「もっと自由に」してくれる製品です。

血液が空気に触れずに直接たまっていくので非常に衛生的で臭いも出ません。しっかり密着していれば、タンポンのように漏れ出てしまう心配もありません。外陰部に血液が接触しないので、皮膚がかぶれやすい人にも便利なツールと言えます。

1回にカップにためられる血液量は日に寄って変わりますが、交換は1日に1〜2回程度です。カップにたまった血液の量を自分で確認できるので、月経量がどのくらいなのか、正常より多くないかをチェックすることもできます。

タンポンと違って、ひもを伝って膣内に水が入ってくる心配もないので、水泳や入浴、特にダイバーやサーファーを始めとするウォーターアクティビストにはぜひ使用してもらいたい生理用品です。

月経カップのメリットは、

　＊タンポンやナプキンより衛生的

　＊蒸れない、かぶれない

　＊ゴミが全く出ない（環境にやさしい）

　＊繰り返し使えるので経済的

　＊自分の経血量が確認できる

　＊サーフィンやダイビング等のアクティビティが普段通り行える

　＊お風呂、温泉に普段通り入れる

　逆にデメリットは、

　＊出産経験のない人には入れにくい

　＊正常な位置に装着しないと違和感が出たり血液が漏れ出ることがある

　＊出し入れの時に手に血液が付着する

　＊密着が強いと取り出しにくくなることがある

私は月経カップを５年程使用していますが、月経カップはデメリットなど全く気にならないほど使い勝手が良いです。個人的に思うメリットは上記以外にも、経血の量が減り生理が終わるのが早くなったと感じます。

ナプキンやタンポンの化学薬品が体に触れることがなくなったので、生理痛も一切なくなりました。不妊に悩んでいる女性にもぜひ月経カップを使用して頂きたいと思っています。

月経カップを使用し始めてから生理が苦ではなくなりました。本当に生理ではない日のように１日が送れます。全ての女性にこの感動を体験してもらいたいです。

2019.12